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どうもこんにちは。
前回は、DDR5・64GBメモリーのメーカーを比較しました。
今回は、その次に決めたいSSDのメーカー・シリーズ比較です。
SSDの概要については、以前の記事で調べました。

そこで今回は、Samsung、キオクシア、Crucialなどの製品を見ながら、「同じ容量なのに何が違うのか」「どこにお金をかけると自分の用途に合うのか」を整理します。
先に今回の方向性を書くと、新しく買う場合は、2TB級・PCIe 4.0・TLCのSSDを比較の出発点にします。 そこから、必要な容量、書き込み性能、保証、PCIe 5.0製品との価格差を見て考えます。
一方で、手元にはCrucial P310 1TBがあります。
これを使って始めるか、最初から別のSSDを用意するか。最終的な選定は次回に回し、今回は判断材料をそろえていこうと思います。
※情報確認日:2026年10月6日。メーカーおよび国内正規代理店の製品ページ・仕様書・公式発表をもとにした購入前の比較記事です。実機の比較レビューではありません。国内の在庫・取り扱い・保証条件は購入先ごとに確認してください。
今回比較するSSDの条件
先ずは、比較する範囲をそろえます。
| 項目 | 今回の条件・考え方 |
|---|---|
| 主な形状 | デスクトップPC向けのM.2 2280 |
| 接続方式 | NVMe、PCIe 4.0 ×4/5.0 ×4を中心に比較 |
| 容量 | 新規購入は2TB級を基準に、1TB・4TBや複数台構成も検討 |
| 用途 | ローカルLLM、画像生成、LoRA学習、音声対話、ブログ・動画制作、ゲーム |
| 手持ちのSSD | Crucial P310 1TB(CT1000P310SSD8-JP) |
| 重視すること | 容量、読み書き性能、発熱、耐久性、保証と購入価格 |
M.2 2280は、幅22mm・長さ80mmのサイズを表します。
今回はPC内部に取り付けるSSDが中心です。外付けSSD、NAS向けSSD、サーバー用SSDは用途が異なるので、比較表には含めていません。
また、以下で挙げるシリーズは、各ブランドの特徴をつかむための代表例です。全型番・全容量を網羅した一覧ではありません。
同じメーカー・同じ容量でも、価格が違う理由
SSDを調べ始めると、「有名なメーカーの2TBなら、だいたい同じでは?」と思ってしまいます。
ただ、仕様を見ると、中の記憶部品や制御回路、キャッシュ、冷却方法が違います。
| 比較する項目 | 価格差と一緒に見たいこと |
|---|---|
| NANDフラッシュ | TLC・QLCなどの記憶方式と、その製品の書き込み性能 |
| コントローラー | 読み書きやデータ管理を行う制御回路。世代・設計によって性能や消費電力が変わる |
| DRAM・HMB | データの保存場所を管理する仕組み。SSD上のDRAMを使うか、PCのメモリーを利用するか |
| SLCキャッシュ | 高速に書き込める領域の大きさと、使い切った後の性能 |
| PCIeの世代 | Gen4かGen5か。Gen5の中にも性能の異なる製品がある |
| 冷却部品 | ヒートシンク付き・なし、ファン付きなどの違い |
| 保証・サポート | 保証期間、書き込み量の条件、国内窓口、データ復旧サービスなど |
| 販売条件 | セール、送料、在庫、国内正規品かどうか |
メーカーが原価の内訳を公開しているわけではないので、差額をすべて性能だけで説明することはできません。
それでも、同じ容量でも中身が違うと分かるだけで、比較しやすくなります。例えばSamsung 990 PROはSSD上のDRAMを搭載し、990 EVO PlusはHMBを利用します。CORSAIRでも、MP600 PRO系とMP600 CORE XTではNANDやDRAMの構成が異なります。
TLCとQLCは、使い方に合わせて比較する
NANDは、SSDの中でデータを保存する部品です。
TLCは一つの記憶単位に3ビット、QLCは4ビットを記録します。QLCは記憶密度を高められるため、大容量化やコスト面で利点があります。
今回は、OSだけでなく学習素材や動画も扱う予定なので、新しく買うメインSSDはTLCを基準にします。
ただし、QLCというだけで候補から外す必要はありません。 保存済みのゲームやモデルを読み込むことが中心なら、容量と価格のバランスを見て選ぶ余地があります。
逆に、TLCならどれでも大量書き込みに強い、とも言い切れません。容量、コントローラー、キャッシュ、空き容量なども関係します。
DRAMがなくても、高速なSSDはある
SSD上のDRAMは、データの保存場所を示す管理情報などを置くために使われます。
一方、HMBはPC本体のメモリーの一部をSSDが利用する仕組みです。DRAM非搭載のSSDでも、HMBを活用する製品があります。
例えば、次のような違いがあります。
| 製品・シリーズ | 公式情報で確認できる構成 | 比較するときの見方 |
|---|---|---|
| Samsung 990 PRO 2TB | TLC、2GBのLPDDR4搭載 | DRAM搭載のGen4製品を比べる基準 |
| Samsung 990 EVO Plus | TLC、HMB | 公称速度・消費電力・価格をPROと比較 |
| Kingston KC3000/FURY Renegade G5 | TLC、DRAM搭載 | 接続世代と書き込み耐久性も合わせて比較 |
| CORSAIR MP600 PRO系 | TLC、DRAM搭載 | NH・LPX・XTなどの冷却仕様まで確認 |
| CORSAIR MP600 ELITE/CORE XT | いずれもDRAM非搭載。ELITEはTLC、CORE XTはQLC | 同じMP600でも記憶方式が違う |
| Lexar NM790 | HMB 3.0、Dynamic SLC Cache | HMBを利用するGen4製品として比較 |
| TEAMGROUP MP44/T-FORCE GE PRO | MP44はDRAM非搭載、GE PROは搭載 | ブランド名だけでは構成を判断できない |
DRAMとSLCキャッシュは別のものです。 DRAMを搭載していても、高速な書き込み用のSLCキャッシュを使い切った後まで、最大速度を維持できるとは限りません。
また、公式資料で確認できない構成は推測していません。「3D NAND」とだけ書かれた製品を、TLCと決めつけないようにします。
主要11ブランドと代表シリーズを比較
全体像は次の通りです。
| メーカー・ブランド | 主なGen4製品・シリーズ | 主なGen5製品・シリーズ | 注目する違い |
|---|---|---|---|
| Samsung | 990/990 EVO Plus/990 PRO | 9100 PRO | DRAM・HMB、接続レーン数、Magicianでの管理 |
| Sandisk/WD系 | WD_BLACK SN7100など/SANDISK Optimus GX 7100など | WD_BLACK SN8100/SANDISK Optimus GX PRO 8100 | ブランド名の移行、性能帯、ヒートシンク |
| KIOXIA(キオクシア) | EXCERIA PRO/PLUS G3/BASICなど | EXCERIA G3/PLUS G4/PRO G2 | TLC・QLC、製品世代とPCIe世代の区別 |
| Crucial/Micron | P310/T500 | P510/T710など | 既存製品の比較と、消費者向け事業撤退後の保証 |
| Kingston | NV3/KC3000 | FURY Renegade G5 | 公開される内部仕様、TBW、シリーズの位置付け |
| SK hynix | Platinum P41 | 本稿では国内購入条件を確認できるまで詳細比較を保留 | 自社製NAND、P41の仕様、購入先の保証 |
| CORSAIR | MP600 PRO系/ELITE/CORE XT | MP700 ELITE/PRO/PRO SE/PRO XT | DRAM・NAND・冷却構成の幅 |
| ADATA/XPG | LEGEND 900/GAMMIX S70 BLADE | MARS 980 BLADE/PROなど | シリーズ別の冷却、DRAM、管理ソフト |
| Seagate | FireCuda 530R | FireCuda 540 | 書き込み耐久性、対象製品のデータ復旧サービス |
| Lexar | NM790など | NM990/NM1090 PROなど | HMB型とDRAM型を含む製品の違い、国内保証 |
| TEAMGROUP | MP44/MP44Lなど | T-FORCE GE PRO/GC PROなど | 似た型番の区別、DRAM、冷却、ファームウェア |
※990 EVO PlusはPCIe 4.0 ×4と5.0 ×2に対応します。一般的なGen5 ×4製品と分けて読むため、この表ではGen4側に掲載しています。
※公式サイトに製品情報が残っていることと、新規出荷や国内販売が継続していることは別です。以下は「現在買えることを確認した全製品リスト」ではなく、仕様を比較するための一覧です。出典は各ブランドの節に記載しています。
各ブランドでは、どの違いを見る?
Samsung:PROとEVO Plus、数字だけでは分からない差を見る
Samsungは、似た名前でも構成が違います。
| 製品 | 接続規格 | 主な比較ポイント |
|---|---|---|
| 990 | PCIe 4.0 ×4 | HMBを使う製品。990 PROとは別のモデル |
| 990 EVO Plus | PCIe 4.0 ×4/5.0 ×2 | TLC・HMB。PROとの価格差を見る候補 |
| 990 PRO | PCIe 4.0 ×4 | TLC・DRAM搭載。Gen4で性能を重視する候補 |
| 9100 PRO | PCIe 5.0 ×4 | TLC・DRAM搭載。大きなデータの転送性能を重視する候補 |
特に気を付けたいのが、990 EVO Plusの「PCIe 5.0対応」という表記です。5.0接続時は×2なので、9100 PROのような5.0 ×4製品と同じ帯域ではありません。
Samsung Magicianで状態確認やファームウェア更新ができる点も、管理のしやすさとして比較できます。
今回なら、先ず990 PROと990 EVO Plusの同容量を比べ、9100 PROの追加費用に見合う使い方をするか考えたいところです。
Sandisk/WD系:旧名称とSANDISK Optimusを確認する
ここは、以前のレビューを読むときに注意が必要です。
Sandiskは2026年1月、WD_BLACKとWD BlueのNVMe SSDをSANDISK Optimusへ移行する方針を発表しています。
| 新しいブランド区分 | 公式発表で対応する従来製品の例 | 主な位置付け |
|---|---|---|
| SANDISK Optimus | WD Blue SN5100など | 速度と価格のバランス |
| SANDISK Optimus GX | WD_BLACK SN7100など | ゲーム向け |
| SANDISK Optimus GX PRO | WD_BLACK SN8100など | 高性能なPC・制作向け |
例えば、Optimus GX PRO 8100はPCIe 5.0の製品で、TLC NANDを採用し、ヒートシンクの有無を選べます。
購入するときは、「WD」と「Sandisk」を完全に別系統のSSDとして数える前に、旧製品名・新製品名・型番・容量を確認します。名称が近くても、個別の販売仕様まで同一と決めつけないようにします。
KIOXIA:G3・G4という名前と、PCIe世代を分けて読む
キオクシアは、EXCERIAの中に複数の性能帯があります。
名前で少し混乱したのが、EXCERIA PLUS G4はPCIe 5.0対応という点です。さらに、EXCERIA G3もPCIe 5.0対応です。末尾のG3・G4だけで接続世代を判断できません。
今回のGen5比較では、次の違いが分かりやすいと思います。
| 製品 | NAND | 今回の比較で見るところ |
|---|---|---|
| EXCERIA G3 | QLC | 読み込み中心の用途で、容量と価格を比較 |
| EXCERIA PLUS G4 | TLC | Gen5の中で性能と費用のバランスを比較 |
| EXCERIA PRO G2 | TLC | より高い公称転送速度に追加費用を払うか |
面白いのは、2TBのG3とPLUS G4では、G3の方が公称書き込み速度が高く、TBWも同じ1,200TBという点です。
これだけでも、「QLCならすべての数字が低い」という見方では比較できないと分かります。長時間の書き込みまで含めて判断するには、最大速度以外の材料も必要です。
Crucial:手持ちのP310と、新しく買う場合を分けて考える
Crucialでは、Gen4のP310・T500、Gen5のP510・T710などが比較対象になります。T500はTLC NANDを使うGen4製品です。
ただし、現在の比較で外せないのが事業の状況です。
Micronは2025年12月3日、Crucialの消費者向け事業から撤退し、消費者向け流通への出荷を2026年2月まで継続する方針を発表しました。同時に、Crucial製品の保証サービスとサポートを継続すると案内しています。
そのため、新しく買う場合は販売店の在庫、国内保証の窓口、購入条件まで確認します。撤退の発表は、手元にあるSSDが急に使えなくなるという意味ではありません。
自分の場合は、すでにP310 1TBを持っています。新品を選ぶ話とは別に、追加購入の費用を抑えて始められる候補として、次回詳しく考えます。
Kingston:NV3とKC3000、FURY Renegade G5を区別する
Kingstonでは、Gen4のNV3・KC3000、Gen5のFURY Renegade G5を比較できます。
KC3000とFURY Renegade G5は、TLC・DRAM搭載が公式仕様に明記されています。一方、NV3のNAND表記は「3D」で、同じメーカーだからTLCだろう、とは判断できません。
また、KC3000の2,048GBは1,600TBW、FURY Renegade G5の2,048GBは2,000TBWです。書き込み量の多い使い方では比較材料になりますが、TBWが大きい順に壊れにくいと断定するものではありません。
内部仕様と書き込み耐久性を確認して選びたい場合に、比較へ入れたいブランドです。
SK hynix:Platinum P41の仕様と購入条件を確認する
Platinum P41は、SK hynixのTLC NANDを使うGen4製品です。2TBの公称読み込みは最大7,000MB/s、書き込みは最大6,500MB/sで、1,200TBWが示されています。
また、公式発表ではPlatinum P51の展示も確認できます。ただし、展示時の仕様を現在の国内販売品へそのまま当てはめることはできません。本稿の具体的な数値比較は、製品ページで確認できたP41に絞っています。
購入候補にするときは、販売地域や輸入品の扱い、保証窓口まで含めて比較したいところです。
CORSAIR:同じMP600・MP700でも、末尾まで見る
メモリーで検討したCORSAIRには、SSDもあります。
ただ、同じブランドでそろえることにSSD性能上の必須条件があるわけではないので、ここは用途と価格で考えます。
Gen4のMP600には、TLC・DRAM搭載のPRO系、TLC・DRAM非搭載のELITE、QLC・DRAM非搭載のCORE XTがあります。PRO系もNH・LPX・XTなどで冷却構成が異なります。
Gen5のMP700も、ELITE、PRO、PRO SE、PRO XTで公称性能や消費電力が異なります。「MP700だから同じくらい速い」とは考えず、末尾まで確認します。
冷却部品付きのモデルを買うなら、マザーボードのM.2ヒートシンクと取り付け方が合うかも確認したいと思います。
ADATA/XPG:性能に加えて、冷却構成を選ぶ
ADATA/XPGでは、Gen4のLEGEND 900やGAMMIX S70 BLADE、Gen5のMARS 980シリーズなどがあります。
GAMMIX S70 BLADEとMARS 980 BLADEは、公式ページでDRAMキャッシュの搭載を確認できます。また、MARS 980にはBLADEとアクティブ冷却のPROがあり、冷却方法も比較対象です。
SSD Toolboxによる状態確認や更新にも対応しています。購入時はシリーズ全体の最大値ではなく、選ぶ容量の仕様と冷却部品の高さを確認します。
Seagate:TBWと、データ復旧サービスも比較材料
Seagateでは、Gen4のFireCuda 530R、Gen5のFireCuda 540などが候補になります。
FireCuda 530Rの2TBはTLC NANDを採用し、2,400TBW、5年限定保証、3年間のRescue Data Recovery Servicesが案内されています。
Rescueはデータ復旧のサービスですが、適用地域や条件の確認が必要です。必ずデータを取り戻せる保証として考えず、別の場所へのバックアップは用意します。
速度だけでなく、書き込み耐久性や付属サービスまで含めて価格を比べたい場合の候補です。
Lexar:NM790とGen5製品を、構成まで見て比較する
Lexarでは、Gen4のNM790、Gen5のNM990・NM1090 PROなどが比較対象になります。
NM790はHMB 3.0とDynamic SLC Cacheを利用する製品で、2TBは最大7,400/6,500MB/s、1,500TBWが示されています。NM990もHMBを利用するGen5製品で、DRAM搭載のNM1090 PROとは構成が違います。
同じGen5でもDRAMの有無まで同じではありません。国内代理店の2026年7月の発表では、NM990とNM1090 PROの1TB・2TB・4TB展開と、Lexar Japanを窓口とする5年限定保証が案内されています。国内向けの型番と保証条件を確認して比較します。[36]
TEAMGROUP:MP44とMP44L、GE PROなどを区別する
TEAMGROUPでは、Gen4のMP44・MP44L、Gen5のT-FORCE GE PRO・GC PROなどがあります。
MP44は公式仕様でDRAM非搭載、GE PROはDRAM搭載とされています。名前が近くても、末尾まで含めて別製品として確認します。
GE PROは、薄いグラフェンの放熱部材とは別に、大型ヒートシンクを用意するよう案内されています。また、メーカーはファームウェアの確認・更新も勧めています。
本体価格に加えて、必要な冷却部品まで含めた購入費用を見たいブランドです。
2TB級の代表製品を、公称性能で比べる
ブランドの特徴が分かったところで、数値を並べてみます。
以下の速度は、各社がそれぞれの環境で測ったシーケンシャル読み込み・書き込みの公称最大値です。実機を同じ条件で測ったランキングではありません。
TBWは総書き込み量の指標で、ここではTB単位にそろえています。読み込み量の制限や、故障するまでの確定寿命ではありません。
PCIe 4.0を中心に比較する製品
| 製品・容量 | 最大読み込み | 最大書き込み | TBW | 仕様上の注目点 |
|---|---|---|---|---|
| Samsung 990 PRO 2TB | 7,450MB/s | 6,900MB/s | 1,200TB | TLC・DRAM搭載 |
| Samsung 990 EVO Plus 2TB | 7,250MB/s | 6,300MB/s | 1,200TB | TLC・HMB。Gen5 ×2にも対応 |
| Kingston KC3000 2,048GB | 7,000MB/s | 7,000MB/s | 1,600TB | TLC・DRAM搭載 |
| SK hynix Platinum P41 2TB | 7,000MB/s | 6,500MB/s | 1,200TB | 自社製TLC NAND |
| Seagate FireCuda 530R 2TB | 7,400MB/s | 6,900MB/s | 2,400TB | TLC、復旧サービスの適用条件も比較 |
| Lexar NM790 2TB | 7,400MB/s | 6,500MB/s | 1,500TB | HMB 3.0 |
| TEAMGROUP MP44 2TB | 7,000MB/s | 6,000MB/s | 1,000TB | DRAM非搭載。今回確認した公式仕様書の値 |
最大読み込みだけを見ると、近い数字が並びます。
ここからさらに絞るなら、価格、NAND・DRAMの構成、実際に行う作業、保証条件を見たいところです。1,600TBWの製品が1,200TBWの製品より、必ず長持ちするという読み方はしません。
PCIe 5.0 ×4の代表製品
| 製品・容量 | 最大読み込み | 最大書き込み | TBW | 仕様上の注目点 |
|---|---|---|---|---|
| KIOXIA EXCERIA G3 2TB | 10,000MB/s | 9,600MB/s | 1,200TB | QLC・HMB |
| KIOXIA EXCERIA PLUS G4 2TB | 10,000MB/s | 8,200MB/s | 1,200TB | TLC |
| KIOXIA EXCERIA PRO G2 2,048GB | 14,900MB/s | 13,400MB/s | 1,200TB | TLC |
| Samsung 9100 PRO 2TB | 14,700MB/s | 13,400MB/s | 1,200TB | TLC・DRAM搭載 |
| SANDISK Optimus GX PRO 8100 2TB | 14,900MB/s | 14,000MB/s | 1,200TB | TLC、ヒートシンク有無を選択 |
| Kingston FURY Renegade G5 2,048GB | 14,700MB/s | 14,000MB/s | 2,000TB | TLC・DRAM搭載 |
| CORSAIR MP700 PRO XT 2TB | 14,900MB/s | 14,500MB/s | 1,400TB | TLC・DRAM搭載、別途冷却が必要 |
※2TBと2,048GBは販売上の容量表記が異なるため、そのまま記載しています。購入時も型番と容量を照合してください。
Gen5の中にも、最大読み込み10,000MB/sの製品と、14,000MB/sを超える製品があります。
また、同じシリーズでも容量によって数値が違います。例えば9100 PROのシリーズ最大値を、そのまま2TBモデルに当てはめることはできません。
「Gen5かどうか」だけでは、性能も費用対効果も決まらないということですね。
表にない「長く書き続けたときの速さ」も大切
最大書き込み速度には、高速なキャッシュを利用している間の数値が含まれます。Samsungも、TurboWriteを有効にした、一定のデータ転送範囲での性能であることを明記しています。
大きなAIモデルや動画素材をまとめてコピーするなら、キャッシュを使い切った後の速度も気になります。
ただ、今回の全製品について、同条件で比べられる公式の持続書き込みデータはそろいませんでした。そのため、持続性能の順位は付けていません。
候補を絞った後で、その容量・型番について、転送するデータ量や空き容量も含めた性能資料を確認したいと思います。
価格は「メーカー名」より、同じ条件で比較する
今回、メーカーごとに「安い」「高い」という固定の順位は付けていません。
実売価格は時期や在庫で変わりますし、旧製品が新製品より安いとも限らないからです。掲載した仕様をもとに、購入時の価格を並べる方が判断しやすいと思います。
| 比較の組み合わせ | 価格差に対して考えること |
|---|---|
| Gen4のHMB型とDRAM搭載型 | 日常利用中心か、書き込みを含む制作作業が多いか |
| TLCとQLC | 同容量でどの程度安いか。読み込み中心の保存先として使うか |
| Gen4とGen5 | 大容量データの読み込み・転送に、どれくらい時間を使うか |
| 1TBと2TB・4TB | 速度よりも、残せるモデルや素材が増えることに価値があるか |
| ヒートシンク付きと非搭載 | 別途冷却部品が必要か。マザーボード付属品を使えるか |
| 国内正規品と輸入品 | 価格差だけでなく、故障時の問い合わせ先と保証条件 |
価格を調べるときは、容量・型番・ヒートシンクの有無・保証条件をそろえ、税込価格と送料を合計します。
SHUMI BASEの用途なら、何を優先する?
今回のPCで優先したいのは、ローカルAIです。
だからといって、SSDまで最高速モデルにすればすべて解決する、というわけではありません。
| 主な使い方 | SSD選びで優先したいこと |
|---|---|
| ブログ制作・普段使い | 必要容量、価格、保証。最大転送速度だけを追わない |
| ゲーム | インストール容量と読み込み性能。SSDの最大速度をFPSへ置き換えない |
| ローカルLLM・画像生成 | モデルの保存容量、読み込み、モデルを切り替える頻度 |
| LoRA学習 | 学習素材や途中経過の保存量、継続的な読み書きの負荷 |
| 動画制作 | 素材・キャッシュ・書き出し先の容量と、大きなデータの読み書き |
これは、今回予定している使い方から考えた優先順位です。
SSDの速度と、AIが答えを作る速度は分けて考える
SSDは、モデルや素材を読み込んだり、結果を保存したりするときに関係します。
一方、モデルをRAMやVRAMに置いて計算しているときは、GPU・CPUやメモリー側の条件も重要です。
Hugging Face Accelerateにも、大きなモデルをGPU・CPU・ディスクへ分けて扱う仕組みがありますが、ディスクは遅い保存先として扱われています。大容量SSDを追加しても、同じ容量のVRAMを追加したことにはなりません。
そのため今回は、Gen5で読み込み時間を短くすることと、AIの計算に必要なVRAM・RAMを確保することを、別々に考えます。
「SSDをGen5にすると、シュミちゃんの返事が必ず2倍速くなる」という選び方はできない、ということですね。
モデル本体だけでなく、キャッシュも保存される
AI関連のソフトは、ダウンロードしたモデルをキャッシュとして保存することがあります。Hugging Faceの仕組みでも、モデルの複数バージョンが残る場合があり、使用容量の確認・整理が必要です。
容量を見積もるときは、モデル本体に加えて、ゲーム、学習素材、生成画像、動画、ソフトのキャッシュまで考えます。
まだどの程度使うか分からない今は、最速のSSDに予算を集中するよりも、必要な容量と、後から増設できる余地を確保したいと思っています。
1TBで始める? 2TB以上を用意する?
以前の基礎記事では、2TBを基本候補にしていました。
これは新しく買う場合の基準として残しつつ、手持ちの1TBを使う案も比較します。
| 構成案 | 今回のメリット | 確認すること |
|---|---|---|
| 手持ちのP310 1TBで始める | 最初のSSD追加購入を見送り、実際の使用量を確認できる | 保存するモデル・ゲームを絞れるか、SSDの状態、増設先 |
| 新しく2TB級を1台用意する | 最初から保存容量を増やせる | 購入価格と、手持ちの1TBをどう使うか |
| P310 1TB+新しい2TB級 | OS・アプリとAI・制作データなどの保存先を分けられる | M.2スロット数、共有条件、ソフト側の保存先設定 |
| 最初から4TBを用意する | モデル・ゲーム・制作素材を多めに残す方針に対応しやすい | 初期費用と、実際に必要な容量 |
1TBではローカルAIを始められない、ということではありません。 容量が足りるかは、使うモデルやゲーム、保存する素材の合計で決まります。
ただ、いろいろ試して残しておきたい自分の使い方では、容量管理も含めて考える必要がありそうです。
P310を流用するかどうかは、この表を出発点に次回決めたいと思います。
購入前に確認しておきたい注意点
マザーボードは、取り付けるM.2スロットまで確認する
M.2スロットが複数あっても、対応するPCIe世代やレーン数が同じとは限りません。
また、SSDを取り付ける場所によって、GPU用スロットやSATA端子などと接続を共有するマザーボードがあります。自分が買うマザーボードの仕様書で、使用するスロットごとに確認します。

ヒートシンク付き・なしは、取り付け方までセットで選ぶ
SSDは発熱し、温度に応じて性能を制御する製品があります。Gen4・Gen5という世代だけで冷却の要否を決めず、製品の案内に従います。
ヒートシンク非搭載モデルでも、冷却が不要とは限りません。MP700 PRO XTでは別途冷却が必要と明記されています。
購入時は、本体の高さ、片面・両面の実装、マザーボード付属ヒートシンクとの組み合わせを確認します。ヒートシンクを二重に重ねる前提では選びません。
保証年数とTBWは、両方確認する
「5年保証」と書かれていても、使用条件や書き込み量による上限があります。
例えばKingstonでは、5年またはSSDの使用率に基づく条件、TEAMGROUPでは保証年数または総書き込み量のうち先に達した方、という案内があります。
また、製品保証と保存データの保証は同じものではありません。学習素材、ブログ用の写真、シュミちゃんの設定や制作データは、別のドライブなどにもコピーを残します。
ファームウェアと、現在の仕様書を確認する
ファームウェアは、SSD内部の動きを制御するソフトウェアです。
メーカーの管理ソフトやサポートページで、対象型番の更新情報を確認します。更新が必要な場合は、その案内とバックアップの手順に従います。
以前のレビューに載っている速度やTBWが、現在の公式仕様と一致するかも確認したいところです。この記事でも、MP44などは今回確認した公式仕様書の値を使っています。
今回の結論:メーカー名より、用途に合うシリーズを選ぶ
主要ブランドを調べてみると、同じメーカーの中にもかなり違うSSDがありました。
今回、自分が絞り込む順番は次のようにします。
- 手持ちのP310 1TBで始める場合に、必要なデータが収まるか考える
- 新しく買うなら、2TB級・Gen4・TLCを基準に比べる
- 大量書き込みの使い方を踏まえて、DRAMや持続性能、TBWを確認する
- 同じ容量のGen5製品との価格差を見て、必要な速さか判断する
- 冷却・取り付け・保証・将来の増設まで含めて決める
新規購入の比較を始めるなら、例えばSamsung 990 PROやKingston KC3000の2TB級は、TLC・DRAM搭載のGen4製品として基準にできます。価格や書き込み量の条件によって、FireCuda 530R、Platinum P41、ほかのHMB型製品も並べて検討します。
Gen5を選ぶなら、同じGen5でも性能帯やNANDが違うので、EXCERIA PLUS G4、9100 PRO、FURY Renegade G5などを個別に見ます。
最速を目指すか、容量を増やすか、手持ちを活用するか。
今回の用途と予算では、この順番を整理することが大事だと感じました。
次回は、手元にあるCrucial P310 1TBをもう少し詳しく確認し、「先ずは流用する」「最初から追加する」のどちらにするかを決めていこうと思います。
ではまた!
調べた内容・参考情報
確認日:2026年10月6日。製品ページの掲載は国内在庫を保証するものではありません。旧製品の発表資料は、発表時の製品構成を確認するために使用しています。
- Samsung国内正規代理店 ITGマーケティング:990 PRO — 型番、TLC、DRAM、速度、TBW、管理ソフト。
- ITGマーケティング:990 — 990 PROと異なる製品であること、Gen4・HMB。
- ITGマーケティング:990 EVO Plus — Gen4 ×4/Gen5 ×2、TLC、HMB、容量別仕様。
- ITGマーケティング:9100 PRO — 容量別速度、TLC、DRAM、TBW。
- Sandisk:SANDISK Optimusブランドへの移行発表 — 旧ブランドと新しい製品区分の関係。
- Sandisk:Optimus GX PRO 8100 2TB・ヒートシンク非搭載 — Gen5、TLC、容量別仕様。海外向けページ。
- KIOXIA:EXCERIA G3 — Gen5、QLC、HMB、同社シリーズ比較表。
- KIOXIA:EXCERIA PLUS G4 — TLC、Gen5、容量別仕様。
- KIOXIA:EXCERIA PRO G2 — TLC、Gen5、容量別速度・TBW。
- Micron:Crucial消費者向け事業からの撤退と保証継続の発表 — 2025年12月3日発表。
- Micron:Crucial P310 2280の発表 — P310のGen4・M.2 2280製品。
- Micron:Crucial T500の発表 — T500のGen4・TLC構成。
- Micron:Crucial P510の発表 — P510のGen5製品としての位置付け。
- Micron:Crucial T710の発表(PDF) — T710のGen5製品としての位置付け。
- Kingston:KC3000 — TLC、DRAM、容量別速度・TBW。
- Kingston:FURY Renegade G5仕様書(PDF) — TLC、DRAM、2,048GBモデルの仕様と保証条件。
- Kingston:NV3仕様書(PDF) — NANDの公式表記など。
- SK hynix:Platinum P41 — NAND、形状、容量別速度・TBW。
- SK hynix:COMPUTEX 2024での製品展示 — P51の展示を確認。現在の国内販売仕様を示す資料としては使用していません。
- CORSAIR:SSDラインアップの解説 — MP600各製品のNAND・冷却構成。最新製品については個別ページも参照。
- CORSAIR:DRAM搭載SSDの一覧 — シリーズごとのDRAM有無とHMBの解説。
- CORSAIR:MP700 PRO XT 2TB — NAND、速度、TBW、別途冷却が必要なこと。
- XPG:GAMMIX S70 BLADE — Gen4製品の仕様・DRAM。
- XPG:MARS 980 BLADE — Gen5製品、DRAM、関連シリーズ、管理ソフト。
- Seagate:FireCuda 530R仕様書(PDF) — 容量別仕様、TBW、保証・復旧サービス。
- Seagate:FireCuda 540サポート — Gen5シリーズの確認。
- Lexar:NM790仕様書(PDF) — 容量別速度・TBW、HMB。
- Lexar:NM990の発表 — Gen5製品の構成。
- TEAMGROUP:MP44仕様書(PDF)/日本語製品ページ・容量別仕様表 — 今回確認した容量別仕様、DRAM非搭載、保証条件。
- TEAMGROUP:T-FORCE GE PRO 2TB — DRAM、冷却条件、ファームウェア、保証。
- Hugging Face:Big Model Inference — GPU・CPU・ディスクへのモデル配置。
- Hugging Face:Understand caching — モデルなどのキャッシュと容量管理。
- Kingston:M.2 NVMe SSDの冷却 — 発熱とヒートシンクの考え方。
- Micron:TLCおよびQLCデバイス — 記憶方式と用途の考え方。
- CORSAIR:MP700 PRO XT・PRO SE・PRO・ELITEの比較 — 同じGen5シリーズ内の構成・性能差。英文ページ。
- 国内代理店発表:Lexar NM990・NM1090 PROの日本発売 — 2026年7月6日公表のプレスリリース。HMB・DRAM、国内向け容量・型番、保証窓口。
- TEAMGROUP:MP44L 2TB — MP44と区別するシリーズ。
- TEAMGROUP:T-FORCE GC PRO 2TB — GE PROと区別するGen5シリーズ。

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