【第3回】新しい自作PC|RTX 5080に合わせるCPUを考える

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どうもこんにちは。
パーツを調べている時間だけは、すでにハイスペックなogawaです!

前回はローカルAIを動かすために、GPUやメモリにどれくらいのスペックが必要なのかを考えました。

今回は、その続きでCPUを選んでいこうと思います。

GPUはGeForce RTX 5080を使う予定です。

せっかく良いグラボを積むので、CPUもそれに見合ったものにしたいところ。
ただ、調べ始めるとIntelもAMDも種類が多い…。

数字とアルファベットが増えるたびに、財布の心配も増えていきます(笑)

ということで、先ずはIntelとAMDの違いを整理してから、自分の用途に合いそうなCPUを比較してみます。

今回は少し小難しい話です(笑)

※この記事は2026年9月26日に確認した公式仕様と販売店の掲載価格をもとにした、購入前の検討記事です。実機での性能測定は行っていません。

目次

新しいPCでやりたいこと(おさらい)

先ずは前回のおさらいです。

やりたいこと

  1. ローカルLLMを動かす
  2. 画像生成やキャラクター用のLoRA学習を試す
  3. オリジナルキャラクターを動かして、音声で会話する
  4. ゲームも楽しむ

今回も、優先するのはローカルAIです。
ゲームもやりたいですが、ゲームのためだけに組むPCではありません。

前回の構成目標は、こんな感じでした。

パーツ今のところの方針
GPURTX 5080/VRAM 16GB
メモリ64GBを目標
SSD2TB以上
CPU今回検討する

CPUはIntelとAMD、どっちがいい?

CPU選びで最初に迷うのが、IntelにするかAMDにするかです。

Intelの「Core Ultra」と、AMDの「Ryzen」。
どちらも候補になりますが、得意なことや選ぶときの注意点が少し違います。

今回は、デスクトップ向けCore Ultra 200S/200S Plusと、Ryzen 9000シリーズを中心に比較します。

IntelとAMDの長所・短所

比較項目IntelAMD
長所①PコアとEコアを組み合わせた多コア構成を選べる通常モデルに加え、ゲームを重視したX3Dモデルを選べる
長所②対応ソフトで動画処理を助けるQuick Sync Videoを使えるモデルがある9700Xのような標準TDP 65Wのモデルもある
長所③今回の265K・270K Plusは、9900Xより低い掲載価格だったAM5の長期サポート方針があり、CPU交換を検討しやすい
短所・注意点①今回のKモデルは最大ターボ電力250W。高負荷を続ける場合は冷却も考えたいRyzen 9やX3Dを選ぶと予算が増えやすく、追加費用が用途に合うか確認したい
短所・注意点②PコアとEコアは性質が違うため、コア数だけで他社と性能比較できないQuick Sync Videoは使えない。必要な動画機能は使用ソフトとGPU側の対応も確認したい

表の特徴は今回の候補製品を中心に整理したものです。価格や発熱、得意な処理は、同じメーカーの中でもモデルによって変わります。

IntelのPコアは性能を重視したコア、Eコアは電力効率を重視したコアです。Eコアも複数コアを使う処理に参加するので、単なる裏方専用というわけではありません。

また、Quick Sync Videoは対応する動画処理を助ける機能です。ローカルLLMを何でも高速化する機能、という意味ではありません。

今回のようにRTX 5080を使う場合はGPU側にも動画処理機能があるため、Quick SyncだけでCPUを決める必要はなさそうです。

AMDのAM5は、後からCPUを交換するときに魅力がある

AMDで気になるのは、AM5というCPUソケットの長期サポートです。

AMDはAM5を2029年までサポートする方針を公表しています。将来のCPU交換を考えると、これは魅力があります。[6]

ただし、今買ったマザーボードに将来のCPUがすべて載ると保証されるわけではありません。実際の対応は、マザーボードメーカーのCPU対応表やBIOSを確認する必要があります。

それでも、後からパーツを交換しながら使うなら、気になるポイントです。

ローカルAIでは、CPUに何を求める?

前回はGPUのVRAMが重要という話をしましたが、CPUにも役割があります。

今回考えている用途を、ざっくり整理するとこんな感じです。

やりたいことCPU選びで考えたいこと
GPUでローカルLLMを動かすGPUへの処理の受け渡しや、周辺ソフトの動作
画像生成・LoRA学習データの読み込みや前処理。主な計算は使用環境に応じてGPUが担当
音声で会話するキャラクター音声処理やキャラクター表示など、複数ソフトの同時動作
VRAMに収まらないLLMCPU性能に加え、システムメモリの容量や転送速度も重要
ゲームタイトル、解像度、目標とするフレームレートによって必要な性能が変わる

例えばllama.cppには、NVIDIA GPUを使うCUDA対応や、CPUとGPUを組み合わせて推論する仕組みがあります。Intel製CPUでもAMD製CPUでも、対応する環境を整えてRTX 5080を使うことができます。

なので今回は、GPUを中心にAIを動かしながら、周辺の作業にも余裕を持たせられるCPUを選びたいと思っています。

なお、Core Ultraに搭載されるNPUも、ソフト側の対応が必要です。「AI用の機能があるから、使いたいLLMが自動で速くなる」というものではありません。

RTX 5080なら、CPUも最上位が必要?

RTX 5080を選ぶと、CPUも上位モデルにしたくなります。

せっかくなら全部良いものにしたい。
自作PCの危険なところです(笑)

ただ、GPUで処理している部分が主な待ち時間になっていれば、CPUを上位にしても、その分だけAIが速くなるわけではありません。

ゲームでも、GPUへの負荷が大きい高解像度・高画質設定と、CPU性能が効きやすい高フレームレート狙いでは、選び方が変わります。

そのため今回は、RTX 5080と組み合わせる候補として、8コアのRyzen 7から多コアのCore Ultra 7、Ryzen 9までを比較します。どの候補も、用途によって検討できる組み合わせです。

そして前回気にしていた、RTX 5080のVRAM 16GBという容量は、CPUを上位にしても増えません。

CPUとメモリに処理を分担させられる場合もありますが、GPUのVRAMだけで処理する場合と同じ速度が出るとは限りません。ここはCPU選びと分けて考えておきたいところです。

今回のCPU候補はこの5つ

今回の用途と価格から、候補を5つに絞ってみました。

CPUコア/スレッド最大クロックL3キャッシュ
Ryzen 7 9700X8コア/16スレッド5.5GHz32MB
Core Ultra 7 265K20コア/20スレッド(8P+12E)5.5GHz30MB
Core Ultra 7 270K Plus24コア/24スレッド(8P+16E)5.5GHz36MB
Ryzen 9 9900X12コア/24スレッド5.6GHz64MB
Ryzen 7 9800X3D8コア/16スレッド5.2GHz96MB

仕様は各メーカーの製品ページを確認しています。最大クロックは常に全コアで動く周波数ではありません。

コアは作業を担当する部分、スレッドは同時に扱える処理の流れの目安、キャッシュはCPUの近くにある高速な記憶領域、と考えるとイメージしやすいと思います。

ただし、コア数・クロック・キャッシュの数字だけで、CPU全体の速さが決まるわけではありません。

特にIntelのPコア・Eコア構成と、今回のRyzenの構成は異なります。「24コアだから12コアの2倍速い」といった比較はできません。

電力・対応マザーボード・価格も比較

CPU公称の電力指標ソケット税込掲載価格の例商品を見る
Ryzen 7 9700X標準TDP 65WAM547,320円Amazonで見る
Core Ultra 7 265KPBP 125W/MTP 250WLGA185149,800円Amazonで見る
Core Ultra 7 270K PlusPBP 125W/MTP 250WLGA185159,800円Amazonで見る
Ryzen 9 9900X標準TDP 120WAM570,280円Amazonで見る
Ryzen 7 9800X3D標準TDP 120WAM559,980円Amazonで見る

※「Amazonで見る」のリンク先では、現在の販売価格・在庫状況をご確認ください。

価格は2026年9月26日に確認した販売店の掲載例です。9700X・9900X・9800X3Dはツクモ、265K・270K Plusはドスパラを参照しています。送料・ポイント・セット割引は比較に含めていません。価格と在庫は変動します。

また、AMDのTDPとIntelのPBP・MTPは定義が違います。表の数字をそのまま消費電力の比率や電気代の差に置き換えることはできません。

IntelのMTPはターボ動作時の電力指標で、常に250W消費するという意味でもありません。実際の消費電力は、処理内容やマザーボードの設定などで変わります。

① Ryzen 7 9700X|予算と扱いやすさを重視する候補

先ずはRyzen 7 9700X。

8コア16スレッドで、標準TDPは65Wです。今回の候補の中では、CPU代と冷却への負担を抑える方向で検討しやすいモデルです。[3]

GPUを中心にローカルAIを動かすのであれば、最初から候補をRyzen 9だけに絞る必要はありません。

GPU・メモリ・SSDに予算を残したい場合には、かなり気になる選択肢です。

一方、CPUを長時間使う前処理や、重い作業をいくつも並行するなら、上位の多コアモデルとも比較したいところ。

今回の掲載価格では9900Xとの差が22,960円あります。
この差額をメモリやSSDに回すのも、普通にありだと思います。

② Core Ultra 7 265K|価格が下がっているなら有力

次はCore Ultra 7 265Kです。

Pコア8個とEコア12個を組み合わせた、20コア20スレッドのCPUです。Quick Sync Videoにも対応しています。[1]

今回確認した掲載価格は49,800円。9900Xより20,480円安く、価格はかなり魅力的です。

RTX 5080でAIを動かしながら、ブログや普段の作業もする。
そうした使い方の候補として、十分検討できると思います。

気になるのは、次に挙げる270K Plusとの価格差です。

265Kが大きく安ければ265K、差が小さければ270K Plusも検討する。

今から選ぶなら、この見方がよさそうです。

なお、似た名前の「265KF」は内蔵GPUのない別モデルなので、購入するときは末尾まで確認したいところです。

③ Core Ultra 7 270K Plus|今回の第一候補

そして、今回かなり気になったのがCore Ultra 7 270K Plusです。

Pコア8個+Eコア16個の24コア24スレッド。
265KからEコアが4個増えています。

公式のメモリ対応速度も、265Kの最大DDR5-6400に対して、270K Plusは最大DDR5-7200です。ただし、実際に使える速度はメモリの枚数・構成やマザーボードにも左右されます。[1・2・13]

今回の掲載価格では、265Kにプラス10,000円で選べます。

ローカルAIを触りながら、音声対話の仕組みやキャラクター表示も試したい。そうした今後の使い方を考えて、CPU側にも余裕を持たせる案として魅力を感じます。

ただし、コアが増えた分だけRTX 5080での生成速度が上がる、と期待するものではありません。

また、最大ターボ電力は265Kと同じ250W。CPUクーラーや電力設定は、構成を決める段階で確認したいと思います。

価格を抑えつつ、多コアのCPUを選びたい。今の自分には、この方向が合いそうです。

④ Ryzen 9 9900X|作業の余裕とAM5を重視する候補

AMD側で気になるのは、Ryzen 9 9900Xです。

12コア24スレッドで、9700Xよりコア数が多く、CPUを使う作業の並列処理に余裕を持たせる方向の選択肢になります。[4]

画像の前処理や複数のソフトを使う作業に加えて、今後もAM5でCPUを交換していきたいなら、かなり魅力があります。

ただ、今回の掲載価格では270K Plusより10,480円高くなりました。

この差額に対して、AM5を選ぶメリットや、自分が使うソフトでの性能差に価値を感じるかが判断するポイントになりそうです。

ローカルAI用だから9900Xが必須、というわけではありませんが、長く使う構成として最後まで迷う候補です。

⑤ Ryzen 7 9800X3D|ゲームの優先順位が上がるなら

最後はRyzen 7 9800X3Dです。

8コア16スレッドに、大容量の3D V-Cacheを組み合わせたゲーム向けのモデルです。L3キャッシュは96MBあります。[5]

RTX 5080を使って、CPU性能が効くゲームで高いフレームレートを狙いたいなら、注目したいCPUです。

今回確認した価格は59,980円で、270K Plusと近い金額でした。

ただ、今の自分はローカルAIが最優先です。

ゲームで効くキャッシュの特徴が、そのままGPUによるLLMや画像生成の速さにつながるとは限りません。なので、今回は優先順位を少し下げています。

ちなみに、より新しい9850X3Dもありますが、今回確認した同店の掲載価格は76,186円。ここでは価格差も考えて9800X3Dを候補にしました。

モンハンを始めたら、優先順位がひっくり返る可能性はありますが(笑)

CPUだけでなく、マザーボード込みで決めたい

ここまでCPU単体で比較してきましたが、実際にはマザーボードとCPUクーラーも必要です。

CPUが安くても、組み合わせるマザーボードで予算が増えれば、構成全体の差は小さくなります。セット割引があれば逆のこともあります。

そのため、購入前には次の部分まで含めて比較したいと思います。

  • CPUとマザーボードの合計価格
  • CPUに対応したBIOSになっているか
  • CPUクーラーの対応とケースへの収まり
  • メモリの容量・枚数・動作確認情報
  • GPUとM.2 SSDを取り付けたときのスロット構成

メモリは前回の64GBを基本に考えていますが、将来128GBまで増やす可能性も気になります。

ただ、メモリは枚数を増やすと、同じ速度で動かせるとは限りません。

例えば今回のRyzenでは、公式仕様上、2枚構成と4枚構成で対応速度が異なります。128GBを検討するときは、64GB×2枚の構成に対応するかも含めて、マザーボードの動作確認リストを見たいと思います。

CPUもメモリも、数字を大きくすれば終わりというわけではないんですね…。

今のところはCore Ultra 7 270K Plusを第一候補に

今回調べた範囲では、Core Ultra 7 270K Plusを第一候補にしようと思います。

今回検討している製品

Intel Core Ultra 7 270K Plus
価格や在庫は変動するため、購入を検討する際は販売ページで最新情報を確認してください。

理由は、次の3つです。

  1. 24コア構成で、今後試したいCPU側の作業にも余裕を持たせたい
  2. 確認した掲載価格では9900Xより約1万円安い
  3. RTX 5080を中心にAIを動かす構成で、メモリやSSDにも予算を残したい

これは仕様と価格、自分の用途をもとにした判断です。今回の5製品を同じAI環境で測定して、270K Plusが最速だったという意味ではありません。

予算をさらに抑えるなら9700Xや265K、AM5での将来のCPU交換を重視するなら9900X、ゲームを重視するなら9800X3Dも候補に残ります。

最終的には、マザーボード込みの価格を見て決めたいと思います。

まとめ

というわけで、今回の構成案はこんな感じになりました。

今回の構成案

パーツ候補・目標
CPUCore Ultra 7 270K Plusを第一候補
GPUGeForce RTX 5080
メモリ64GBを基本に、将来の増設も検討
SSD2TB以上
マザーボードCPUとの合計価格を見て次回検討

CPUは名前や数字だけ見ると迷いますが、やりたいことと予算を先に決めると、少し選びやすくなりました。

それでも、あと1万円出せば…が何回も出てくるのは困りますね(笑)

次回は、CPUと組み合わせるマザーボードあたりを考えていこうと思います。

ではまた!


参考にした公式情報・販売店

調査日:2026年9月26日。以下は出典確認用の通常リンクです。

  1. Intel:Core Ultra 7 265K 製品仕様
  2. Intel:Core Ultra 7 270K Plus 製品仕様
  3. AMD:Ryzen 7 9700X 製品仕様
  4. AMD:Ryzen 9 9900X 製品仕様
  5. AMD:Ryzen 7 9800X3D 製品仕様
  6. AMD:AM5の2029年までのサポート方針
  7. NVIDIA:GeForce RTX 5080 製品仕様
  8. llama.cpp:公式リポジトリ
  9. ツクモ:AMD CPU一覧・掲載価格
  10. ドスパラ:Core Ultra 7一覧・掲載価格
  11. ツクモ:Ryzen 7 9800X3D 商品ページ
  12. ドスパラ:Core Ultra 7 270K Plus 商品ページ
  13. Intel:Core Ultra 200S Plusシリーズ発表

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この記事を書いた人

キャンプ・ガジェット・自作PC・車など、多趣味を楽しむSHUMI BASE運営者。実際に使ってよかったモノや、趣味を楽しむ中で得た経験を発信しています。「好きなことで、もっと自由に。」

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